熱中症対策と水分補給について|軽部病院|下妻市下妻乙の胃腸科・外科・内科・肛門科・整形外科・小児科

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熱中症対策と水分補給について

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2024年8月19日

はじめまして

こんにちは、副院長の軽部友明です。今回軽部病院のホームページがリニューアルされました!記念すべきブログ第1回の内容は、この異常な暑さの夏を乗り切るための「水分補給のコツ!」、です。

いや~、暑いですね!みなさん熱中症対策していますか?熱中症を防ぐためには、しっかりと水分を取ることが重要です。でも、どの飲み物を選べばいいのか、悩むこともありますよね?そこで、今回はスポーツドリンクと経口補水液の使い方についてお話しします。

汗をかかないときは「シンプルが一番!」

いつも通院してくれているおばあちゃんと私の会話です。

おばあちゃん:「私はいつもこのスポーツドリンクを飲んでいるから熱中症なんて怖くないの!」

私:「庭仕事とかしているの?」

おあばちゃん:「先生、こんな暑さのなかで庭仕事してたら死んじゃうよ!」

私:「えっ、じゃあ家の中にずっといるの?」

おばあちゃん:「ちゃんとエアコンつけているから大丈夫よ」

私:「えーっ!じゃあ、汗もかかない涼しいところで過ごしてるのにスポーツドリンク飲んでるの?」

おばあちゃん:「そうよ・・・」

スポーツドリンクを飲むと「なんだか健康的!」って感じがしてしまうんですよね。でも、スポーツドリンクってかなり糖分が含まれているのです。どれくらい甘いかというと、500mlのボトルにはなんと約30gもの糖分が入っています。これは角砂糖8個分に相当します!びっくりですよね?日常的にこれをゴクゴク飲むと、気づかないうちに糖分を摂りすぎてしまいます。

なので、汗をかかない日常生活では、シンプルな水や麦茶をお勧めします。私はほうじ茶を飲んでいます。いつも病院にきたら医局でティーバッグのほうじ茶を水筒にいれて診療中に飲むようにしています。クーラーの効いた部屋でずっと仕事をしているので体が冷えきってしまいます。そんなときは、温かいほうじ茶がおいしいんです。みなさんも、水かお茶系の飲み物で、さっぱりと水分補給をしましょう。

今流行りの経口補水液にも注意が必要です。経口補水液は、500mlあたりに約1.2gもの塩分が含まれています。汗もかかないのに経口補水液委を飲んでいると確実に塩分過多になってしまいます。高血圧、心不全の患者さんには要注意です。

汗をかいたときは「塩分も忘れずに!」

一方、運動後や汗をたくさんかいたとき、あるいはお腹をこわして下痢をしているときなどは、ナトリウムなど電解質も体から出て行ってしまうので積極的に塩分補給が必要になります。そんなときは、スポーツドリンクや経口補水液が役立ちます。水分だけでなくナトリウムなどの電解質が有効に補給できます。でも、これも飲みすぎには注意!水、麦茶と組み合わせて飲むようにしましょう。他には塩分補給には、塩分タブレットなんかも有効ですので、外仕事の人は携行するといいかもしれませんね。

まとめ: 適材適所で水分補給

ということで、汗をかかないときは「シンプルが一番!」、汗をかいたり下痢をしたときは「塩分も忘れずに!」を心がけましょう。水分補給も適材適所が大事です。これを守れば、夏の暑さも怖くありません。

さあ、皆さんも水分補給をしっかりして、元気に夏を乗り切りましょう!でもスポーツドリンクは「甘い誘惑」、経口補水液は「塩の友」、どちらも過信せず、適度に活用していきましょう!

では、また次回のブログでお会いしましょう!

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