外科
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当院では一般外科として、「すり傷・切り傷」、「トゲ・釘が刺さった」、「犬・猫による噛み傷・ひっかき傷」、「やけど」、などの外傷をはじめ、「皮膚の下のできもの(粉瘤や脂肪腫など)」、「巻き爪」などの処置に対応します。外傷は初期治療が重要です。傷口が感染するかどうかは初期の段階で決まってしまいますので、大丈夫と思っても一度相談に来てください。
打ち身、捻挫、簡易ギプスで対応可能な骨折などは一般外科で対応します。整形外科専門外来の受診が必要と判断した場には、当院の整形外科専門外来(毎週木曜日午前10時までの受付)を受診していただきます。手術が必要な場合は、地域の基幹病院に速やかに紹介いたします。
また、他院で受けた手術後の処置などにも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
転んでケガをしたときは初期治療が重要です。まず流水でしっかり洗浄しましょう。傷の中に砂やどろが残った状態が長時間続くと感染が成立してしまいます。また、最近はドラッグストアなどで簡単に創傷被覆材が手に入るようになりました。傷口の洗浄が不十分なまま創傷被覆材を貼ってしまい、細菌が増殖して大変な感染創になってしまう事例をみかけます。少々の出血は無視してとにかく流水で洗いましょう。勢いのある出血がある場合は、出血部位をピンポイントでガーゼ・ハンカチ(ティッシュはだめ)で強めに押さえてください(決して付け根のほうを縛ったりしないでください)。
受診された時に傷口が汚れていたり、感染リスクが高い傷の場合は当院で洗浄します。場合によっては局所麻酔をしてブラシなどで洗浄します。感染のリスクが低い場合は創傷被覆材を使用した閉鎖療法をします。必要があれば縫合処置をします。
勢いのある出血がある場合は出血部位をピンポイントでガーゼ・ハンカチ(ティッシュではだめ)で強めに抑えてください(決して付け根のほうを縛ったりしないでください)。
汚い刃物(土がついている、さびついている、動物をさばく刃物)での傷も同様に洗浄が必要です。洗浄後に縫合処置をほどこします。場合によっては縫合しないほうがいい傷もあります。腱が切れているような傷の場合は適切な基幹病院に紹介します。
特に猫による噛み傷は要注意です。噛み傷の穴が細いうえに深いため、中で細菌が繁殖しやすい状態になっています。適切な処置をしないと感染を起こし蜂窩織炎となってしまうことがありますので、自己判断で創傷被覆材を貼ったりしないでください。蜂窩織炎を起こしてしまった場合は、点滴の抗生剤治療が必要になります。
粉瘤(アテローマ)は、皮膚の下に嚢腫という袋ができて、肌の老廃物(皮脂や角質)が袋の中に溜まってできた腫瘤です。徐々に大きくなっていく場合があります。年齢や性別は関係なく、清潔にしていてもできることがあります。好発部位は、首や背中・耳の後ろ・顔・股関節です。
粉瘤は袋を綺麗に取り除かないと再発することが多いため、局所麻酔を打って、袋ごと取り除く治療が基本。当院では当日の日帰り手術で対応します。
化膿した粉瘤の場合、局所麻酔を打って排膿します。できるだけ袋を掻き出すこともしますが、完全に取りきれないと再発することもあります。
「頭をぶつけてたんこぶ(血種)ができた」「頭をぶつけて頭皮が裂けた(裂傷)」などの頭のケガの場合、傷を適切に処置したのち頭部CTを撮影し頭の中で出血していないかを確認します。ご高齢の方(脳が萎縮していると脳と頭蓋骨の隙間が大きく、少しの衝撃で脳が揺らされ出血しやすいことがあります)や抗血栓薬・抗凝固薬など血が固まりにくくする薬を飲んでいる方は要注意です。ケガしたあと数日後に頭の中に血が溜まって麻痺などの症状が出現してくることがあります。その場合は緊急で血種を取り除く手術が必要な場合があるので、速やかに基幹病院に紹介します。
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